TRPGの為の努力

「ロールプレイを楽しむことこそがTRPGの本質であり、初心者向けのゲームとはロールプレイがしやすいシステムであるべきだ」

先日の日記に書いた■[TRPG]ロールプレイがやりにくい?でとりあげた会話の後、こんな事を言われました。

おさらいをしてみると、「FEARのゲームはシステムがごちゃごちゃしていて、システムを追っているだけでゲームが終わってしまう。システムがロールプレイを手助けする環境ではない」という話の続きだったわけですが、なぜそんな話になったかというと「FEARのゲームは初心者向けと詠われているが果たして本当にそうか」という議論でした。

もちろん、ロールプレイを重視するスタイルも一つの楽しみ方であるのは間違いないですが…初心者にTRPGを教える場合、躓くのはどうも「自由度の高さの所為で何をすればいいかわからない」「気恥ずかしさの所為でロールプレイが出来ない」という点に多いような印象があります。
システムを最初から把握したりする必要などなく、とりあえず言われるままにダイスを振っているだけでもゲームに参加した気にはなるというものではないでしょうか(むしろシステムを把握しないと楽しめないならフリーのコンベンションで知らないシステムの卓に混ざることがそもそも不可能かと)。

その点に関して、上記の議論の相手はこう続けました。
「システムがわかりやすいかどうかはシステムの問題だが、ロールプレイができるかは本人の人間力の問題だから関知する必要はない」
彼が言うには、TRPGを楽しむためには豊富な人生経験によって培われた幅広い知識とそれを表現する能力が必須条件であり、それが足りずに楽しめないのは本人の努力不足のせいなのだそうです。

私はその言葉に思わず呆れ返りました。
何故に遊ぶだけなのに人生経験だの必須条件だのと偉そうな事を言われなければならないのかと。

基本的にゲームに必要な要素は「誰でも気軽に楽しむことが出来る」「努力をすればもっと楽しむことが出来る」ということだと思います。
そもそも、努力しないと楽しめないなんて他のGMやベテランPLがサポートを怠ってるだけでしょうに。
遊ぶ前から努力が必須なんて言われたら遊ぶ気がなくなりますよね?