ダブルクロス批判その2

ダブルクロス・リプレイ・オリジン 残酷な人形 (富士見ドラゴンブック)
では、宣言どおりに昨日の続きです。

・テキストの校正不足。
誤字脱字の多さもそうですが、一番目に付くのは単語が統一されていない点。
たとえば「素手攻撃力を+〜に変更する」エフェクトと、「素手攻撃力を+〜する」エフェクト。
わざわざ書き分けてあるから効果が違う…と見せかけて、公式には同じ効果らしいです。
他にも《ハンティングスタイル》と《加速装置》の文意の違いなど、「同じ効果のはずなのに書き方が違う」という部分が非常に多いです。
それゆえにユーザーに混乱を与え、FAQで対処する事が多い…というのは、出版前にチェックしていれば済む問題のはずです。

・ルールブックの見づらさ。
他の会社のルールブックまで合わせて比較すると、FEAR製品のルールフォーマットはある程度の統一がなされていて、読みやすくはなっています。
しかし、まだまだ改善の余地がある…というか、手抜きではないかとさえ思う部分があります。
たとえば、キャラメイクの所。
イニシアチブの算出方法が、説明文から1ページ飛んで次のページにある。
エフェクトの射程距離に関する特殊ルールの記述が戦闘ルールには含まれないなど。
少なくとも、一つのサマリーは1ページに収めた方が見やすいです。

他にもツッコミどころは山ほどあるんですが、FEARさんの出版物は「誤植を探すのが楽しみ」とまで言われてしまうほど誤植だらけです。
これは、プロとして商品を送り出す立場としてどうなのでしょうかね。

と、散々なことを書きましたが、私はダブルクロスが大好きです。