エンゼルギアオンリーコン

今日もまたリプレイについて書こうかと思っていたのですが、せっかくイベントに参加してきたのでその感想を書こうかと思います。
ええ、タイトルの通り、ほんの一ヶ月前に一回体験しただけなのに行ってまいりました、エンゼルギアオンリーコンベンション。
相変わらず、PL全員が裁定者と言うシステムだったのですが、今回は「わざとPCを分断して1と2、3と4をコンビにしてそれ以外のシーンでは基本的に出られません」と、チット配布でロールプレイを阻害されない工夫はされているという感じでしたね。
私は今回PC2だったのですが…ちょっと惜しい。確かにシナリオ的にも分断する根拠はあったし、システム的にも工夫されていると言うのは認めるんだけど…PC4が、めちゃくちゃいいキャラで、もっと絡みたかった…。
ダブルクロスの侵食率についても思いましたが、PCの登場を抑制するのは(余りにも独り善がりな出たがりで雰囲気を壊さない限りでは)それぞれが満足出来なくなる要因なのかな、と思います。

全員を裁定者にすることで過剰になりがちなパトス(ロゴス)に関しても、福音を起こすことでシナリオが分岐する仕掛けになっていて、「とりあえず全力で撃っとくー」という戦闘のデキレースっぽさも特になくなっていて(戦闘に関してだけ言うのならもっと酷いことをしていたりしたのですが)ロゴスの使い方には満足できました。
戦闘にはやはり、あまり意味がないと思っている人が多いようですね。
今回は福音を戦闘外に使うことがあった(その所為で実質メイン火力が戦闘不能になった)ということもあり、「残りのPC全員で福音を起こして、演出だけで片をつけよう」という乱暴な戦法に。
しかし、そのほうがいっそ潔いと言うか、それでいいじゃん、という満足感でした。

コメントいただいたALBA様をはじめ、エンギアは戦闘ルールなんか気にせずロールプレイを楽しめと言う特徴を存分に味わえた一日でした。

で、それはそれとして、帰りに一緒に行った友人と話していたのですが、以前も自分が唱えていた「パトスの配布は逆にロールプレイを阻害するのではないか」というお話をちょこっと綴ってみようかと。

パトスの持つ効果は主に以下のものだと思います。

・シーン(に登場している)プレイヤーは、裁定者に注目されていると言う意識を持って盛り上げようとする。
・裁定者はゲームの円滑な運営のためにパトスを配らなければいけないため、必然的にシーン(に登場している)プレイヤーに注目する。
・賞賛の言葉や拍手の代わりにチットを配ることで、ロールプレイを阻害せずに誉める(ことによって場を盛り上げる)ことができる。

主にはこの三点がメリットだと推測するのですが、デメリットと感じるものもいくつか。

・シーンに注目するため、裁定者がシーンに登場して能動的に動くことがしにくくなる。
・チットを配る、受け取るという動作による集中力の欠如。
・裁定者の座る位置により、他のプレイヤーの前を遮ってチットを渡すことになる。

一つ目や二つ目については以前も言及したのでこれ以上の追及はしませんが、主に気になるのは三つめです。
机の対角線上のプレイヤーにチットを渡したい時など、明らかに邪魔になってる…と、私は感じます。

で、代案を考えてみました。
チットを配布する際、あえてシーン中に行う必要はあるのでしょうか?
たとえば、チットをメモ上にする。1シーンにつき一枚のチットに、渡したいと思ったポイントの数だけチェックをつけてシーンの最後にまとめて渡す。
それでも、裁定者は注目している、PCは注目されていると言う意識は変わらないはずです。
問題になるのはチットを配ることで盛り上がると言うことがシーンで起こらなくなることですが、実際にプレイ中には「いいセリフだ」とか「カッコいいな」とか口を挟みながらプレイをすることが多いのではないでしょうか?
目の前にチットが積まれていくのに比べると効果は薄くなるでしょうが、十分な効果であると思います。
あとは、チットが基本的に使い捨てになってしまうことですね。どんどん書き足していくことになるので、消して使いなおすにもどんどんボロボロになっていくでしょう。
ちっちゃいホワイトボードみたいなものなら書いては消して、と繰り返していくので長く使えると思いますが、人数分揃えるとなると結構手間ですしね。

と、結果的に役に立つのか立たないのかわからない結論になりました。