PCの死

ナチュラルに三週間…サボりすぎですね、ごめんなさい。
色々と環境の変化があったりして、頭が働いてなかったんです。
その間にもTRPGはやっていたのですけどね…

まあ、その、やっていたTRPGの内容…といっても、一週間以上前の話なんですが。
サークルの定例会でちょっと思うところがあり、それに関して書いてみようかと。
書いていたら微妙に愚痴っぽくなってしまったので愚痴区分で。

以前、自分が「NPCを簡単に殺しすぎる」という話は書いたのですが、今度は「PCの死」について。

FEAR製品がメインに遊ばれる私たちのサークルでは、基本的にPCが死亡(ロスト)することはあまりありません。
と言っても、あまりなかっただけで少しはあったのですが。
なので、PCの死亡は基本的に事故であり、それに関して深く考えるということが余りなかった…と言うのが実際のところだった気がします。(少なくとも自分にとって)

で、何があったかと言うと、以前コンベンションでプレイさせていただいたローズトゥロードのサンプルシナリオをプレイしました。
シナリオ自体に問題があるんじゃないか…という点に関しては過去の日記で書いた通りなんですが、自分自身が忙しくて時間が取れなかったのもあり、ついでに少し思うところもあり、そのままでプレイ。

結果として、自分の思う最悪の結果になりました。
以下ネタバレにつき、一応反転。
ペンダントに閉じ込められた魔族がいて、「閉じ込めたことを忘れたまま城(舞台)の外に出ることで封印が解ける」という条件があるので、魔族は城の中ではPC達に記憶を無くす魔法をかけています。
PC達は封印したまま賢者のところにペンダントを持ち帰るか、封印を解いて魔族の心臓に剣をつきたてることでミッションクリアになる。
城から出たところで自分の使命を思い出す…んだけど、ペンダントを城の中に置いたままで城から出てしまった所為で、クリア条件はどちらも達成できない。
だけど、城に戻ったら記憶が失われるからペンダントを持って外に出た時点で封印は解けてしまう。
一応、記憶を失うことに抵抗する判定は許可したけど、クリティカル条件くらいの難しさで。
与えられる選択肢としては、「ペンダントを持ち出し、自分たちで決着をつける」「封印が解けるのを良しとせず、封印したままペンダントを持ち出す方法を探す」「賢者に知恵を拝借する」など、いくらでも考えられるでしょう。
そこで彼らのとった選択肢は「城を出たり入ったりし続けて途中で野垂れ死ぬ」でした。

TRPGにおけるPCの死には大きく分けて三種類あります。
・戦闘やトラップにおけるデータ的なロスト
・シナリオ的な見せ場における演出的な死
・諦めによるプレイ放棄

一つ目は、クリティカルやファンブルの事故であったり、そもそもGMとPLが鎬を削るバランスであったり、逆にこれがなければゲームじゃないという感じです。
二つ目は、昨今のシナリオ重視のスタイルによく見られる「カッコいい演出」の一つで、場を盛り上げるのに重要なリソースの一つだと考えます。
そして、三つ目ですが…これをやられると、ゲームに参加する気があるのかどうかを疑いたくなります。

上記の例は、まさにこれだと感じました。
少なくとも外にいる時には、情報は全て活用して考えることができます。
なのに何故、なんとか解決する方法を考えないか、解決が無理だと思ったなら何故、せめて生き延びようとしないのか。
それを放棄して自殺をして「あー面白かった」なんて言われたら、ふざけてるとしか思えません。

言ってしまえば、「目の前に罠がある。感知は成功したけど解除には失敗した。ダメージは受けるだろうけど乗り越えようと思えば出来そうだ」という状況で、迂回路を探すでも引き返すでもなく「罠にはかかりたくないからその場で自殺」を選ばれた、という状況です。
実際にはもう少し状況が複雑とはいえ、GMから見ればこのように感じられました。

その結果に対して「自殺するくらいなら大人しく正規のルートを選んでくれてもよかったんじゃ?」と漏らしたところ、「PLはGMのコマじゃないんだから、自分が不自然だと思う選択を選んでまでシナリオ達成に固執したくない」と返されました。
リスクは負ってもシナリオ達成に向かうことが、思考放棄して自殺に向かうことより不自然ですか?
「バッドエンドならバッドエンドで楽しめたのに、変な釘をさされたからシコリが残った」って、シナリオとしてのバッドエンド以前に、難しいと思ったら全部諦めて自殺をするようなプレイを面白いと記憶されることの方が、以降のプレイ環境を考えればよっぽど迷惑だと感じるのですが。

逆に問いたい。
長く付き合っていこうと考えているメンバーに対し、一緒にやっていくために直して欲しいことを注意するのは、一瞬の不快感を与えるよりいけないことなのか?
正直、それをいけないと言われると、その人と付き合っていける自信がありません。