PLがプレイし易いシナリオ

先日の定例会で、エンゼルギアGMに初挑戦してきました。
個人的に、エンゼルギアの公式NPC郡が(自分でGMをするには)好きになれないので、舞台とNPCだけ自作して公式シナリオをコンバートしてプレイ。
いつもはたった5〜6行しか書かないシナリオがA4で5枚にもなりました。
昔はしっかりと書き込んでいて、経験を重ねるにつれていらないと思えて削ってしまった部分とか、やっぱり書いておいたほうがよいかもしれないこととか、そういったものの再確認が出来たことも含め、このコンバート作業はちょっと勉強になったかも知れず。
でも結論としてはやっぱり五枚はいらない。

普段の自作シナリオではNPCは裏方であることが多いので、エンゼルギアNPCが積極的にシナリオを動かしていくスタンスはどちらかといえば苦手です。
NPCが先導するようなシナリオだと、PCが自発的に動くよりも先にシナリオが進んでしまって、一本道を「やらされてる」感じが強くなるから…と、それは私にとってはPL視点ではなくGM視点で思ってしまうことなんですが。

しかし、実際にやってみると案外そうでもなく、みんな自発的にシーンも作ってくれるし、シナリオ通りにはそうそういかない。
最終的には、ミドルのシーン数が当初のシナリオの倍になりました。
PL数が少なかった分、ロゴスに下駄を履かせるためにシーンを増やしたというのも確かにあるのですが、PCの設定を活かして掘り下げるシーンをしっかり演出してくれました。

今回でわかったのは、PCが自発的に情報を集めて動かないといけないシナリオよりも、NPCがもちかけたアクションにPCがリアクションするシナリオの方がPLは動き易いんだな、ということ。少なくともうちのサークル環境では。

NPCが中心になりすぎてPCを置き去りにするとか、NPCが強すぎてPC+NPCのコンビが出来上がってしまってPC間での会話がなくなるとか、そういう不安があって今までは出来ずにいたのですが、今回のプレイでは、前半はまだしも後半になるとNPCでフォローするつもりだったことを全部PCがやってくれて、おかげでNPCの出番がないという嬉しい状況でした。

私は基本的に、自作のシナリオではNPCはほとんど出しません。
敵のボスとキーパーソンしかいないとか、そんな感じ。
NPCがでしゃばってPCの出番を奪うようなことをしてはいけないという自戒の結果だったのですが、今回のことで、それが逆効果だったことに気付きました。
NPCのシーンは決してNPCが中心のシーンでなく、NPCとPCが絡むシーン。
「PCらしい情報収集の仕方を演出せよ」なんてシーンより、どんな風にNPCと絡むのか、会話を中心に描写する方が、活き活きとキャラクターが演出できるようですね。

少し、合法的に複数のNPCをPCに押し付けられるエンギアで練習をしてみようと思いました。