GM紹介

非常に長いこと日記をサボってしまっていたのは、最近実プレイ分が足りなくて書くべきことが見当たらなくなってしまっていた所為で…
最近はサークルでもちゃんと集まれなくて悲しいです。

まあ、そんな中で先日、とあるコンベンションに行ってきました。
諸般の事情で詳しくは書きませんが……というか、正直に言えば書くべきかどうか悩んでいたのですが、あまりにもネタがなさ過ぎるので書きます。
正直に言えば、そのコンベンションは全体的にレベルが低いように思えました。
そう思えてしまったのは何故?というのが今日のお話です。

まず、会場アナウンスからGM紹介、そして卓分けまで…時間配分は今までに経験したことがないくらいスムーズでした。
ただ、よく出来ていたのは配分だけ。
司会は原稿棒読みすら出来ずに噛みまくり、言ってる事を聞き取れずに推測で補わなければいけない勢い。時間配分に比べ、こちらは経験した中で最低ランクと言えてしまいます。
GM紹介も同様で、どのGMもどこか自信なさげで噛みまくり、言いたいこともまとまってないような…いや、本人はまとめていたのだろうけどどんなPLを求めてるのかが何も伝わってこない。
なぜかどの人もシステムの紹介を優先して、その日のシナリオ傾向に関しては「冊子をご確認ください」としか言わなかったのが妙に印象に残ってます。
他のコンベで同じような紹介があったら、どんなに好みのシステムでもGMが地雷と判断してお近づきになりたくないなぁ…というのが正直な印象でした。

私がそのコンベにおいて、不満に思った点は以下の通り。

1、自信がなさ過ぎる
単純に緊張していた、というのもあるでしょう。
しかし、自信のなさそうな態度は準備不足、体調不良など、その日一日をともに過ごす相手として、見ているこちらの方が不安になります。
実際にプレイ中に諍いが起きた時に毅然とした対応が出来るのか、または我の強いPLに丸め込まれて公平なマスタリングが出来なくなったりしないか。GMの想定してなかった行動を取ろうとしたら対応できないからという理由で却下されて、GMの吟遊で話が終わる…なんていう事もあるかもしれません。
そういう部分でまず、信用が出来ません。
卓全体を主導する立場にあるGMが舵を取れずにどうして楽しめましょうか。

2、内容がつかめない
GM紹介でシステムの説明ばかりが目立ってその日の内容がわからない、というのは先に書いた通りなのですが。
まず、TRPGは同じシステムを使ってもまったく雰囲気の違うシナリオが出来ることは周知の事実でしょう。
ハイデルランド英雄譚なんかはいい例です。同じブレイド・オブ・アルカナを使っておきながら、菊池たけしのリプレイと稲葉義明のリプレイの雰囲気はまるで違います。
コンベでもそれは同様で、GMによってどのシステムを使っても同じシナリオにはなりません。
逆に言えば、システムはあてにならなくとも、その日にどんなシナリオをプレイするか……それさえわかれば、少なくともその日はそういうプレイをするのだから、それほど確かな指標はありません。
シナリオさえ好みのものであれば、知らないシステムでも(初心者お断りなどと言われない限り)楽しめるものです。
そして、その日のシナリオの雰囲気を伝えるのは決して言葉だけでは在りません。
熱の入った演技調で読み上げれば、演出重視のノリの良いマスターであることがわかります。
丁寧な口調で親切な対応をしていれば、知らないシステムでも丁寧な対応をしてくれるだろうと思えます。
そういう部分がまるで伝わってきませんでした。

3、システムを貶める
「これは〜のパクリといわれているゲームです。なら〜をやれと思うかもしれませんが今日はこっちをやります」
みたいな、耳を疑うようなGM紹介をしている人がいました。
本人は冗談のつもりかもしれませんが、聞いているだけでは冗談か本気かなんてわかりません。
このセリフを聞いたら、少なくともそのゲームが好きでやっているようには見えません。
好きじゃないものを面白くすることなんかできるのか、といえば、絶対に無理です。
人間は楽しい話をしていれば笑顔に、嫌いな物の話をしてればしかめっ面になるのが当たり前です。
表面には出さないようにしていても、丸一日も付き合っていれば少なからずボロが出るでしょう。
舵取りをするべきGMが好きでもないゲームをやっていて、面白い方向に船を進めて行けるのでしょうか?
職業GMとか上手い人であればそれも仕方なくやるのかも知れませんが、面白くなさそうな顔をしているGMの下で顔を突き合わせてる様子を想像すれば、少なくともやる気になれません。

で、実際に卓についてみると……想像通りというか、想像以上に酷かった。
冊子には初心者対応に○がついているのにGMがそのシステムに不慣れな事をプレイ前に公言する、そのシステムのメインとも言えるリソースの管理を「面倒くさいから」の一言で切り捨てる、一般参加のPLの前で「スタッフのテストプレイではこうだった」などの身内話を延々続けるなど…
ゲーム自体のマスタリング自体は(上手いとは思わないが)それほど酷くもなかったけど、一日同じ卓にいて決していい気分ではいられませんでした。

かなり酷評だけど、これを修正するだけでも「参加したいと思わせるGM紹介」は十分に出来るのではないかと思います。